ひねくれて生きる
ことには否定的な意見を持つでしょうか?
運営者はそんなことはありません。
なぜなら自分がそうだからです。
周りから冷たい、めんどくさいとよく言われます。
この本を読んで、運営者と著者には共通点がたくさん見つかりました。
そんなひねくれた人生を歩んできた著者のこれまでを赤裸々に綴った最高のエッセイです。
著者紹介
若林正恭(わかばやし まさやす)※まさたかではない
1978年9月20日 東京都生まれ。
春日俊彰とお笑いコンビ・ナイスミドルを結成。
その後、オードリーと改名する。ツッコミ担当。
初めてのエッセイ集「社会人大学人見知り部 卒業見込」がベストセラーに。
著書概要
第一刷発行 2018年8月30日
ページ数 218ページ
発行社 株式会社 文藝春秋
コンセプト
若林正恭
対象読者
芸人 若林正恭に興味がある人
ひねくれている人
価値観の強要
自分の考えに確固たる自信を持っている人がいます。
そういう人は、自分の価値観とは異なっていると「それは違うよ、こうでないと」とそれを強要してきます。
著者もこれが理解できないようです。
著者が生業としている芸能界では、特にそのような状況に出くわすことが多いのでしょうか。
厳しい世界を生き残ってきたという確固たる自信があるようです。
自分の価値観は自分だけのものでいいはずです。
なぜそこまでして他人に干渉するのでしょうか。
ためになると思って?
単なる自慢話?
どちらにせよ不必要です。
助けが必要ならば、こちらから聞きます。
繊細
著者はものすごく繊細で、他者の言動や仕草からたくさんの情報を感じ取ってしまうそうです。
運営者も全く同じで、表情の微妙な歪みで余計なことまで感じ取ってしまいます。
良いように言うと、他者の変化を感じ取れる
悪いように言うと、気にしい
です。
繊細な人自身にとっては、とても面倒な特徴です。
無駄に疲れます。
なので、繊細な人のほとんどは交友関係を無理に広げたりしません。
しかし、数人の気が合う友達に出会うことがあります。
繊細ということは、良いことなのでしょうか?
僕にはその答えはわかりません。
繊細な人同士、「そうそう」と笑いあえれば良いのではないでしょうか。
ただ、自分は人見知りだから、、、、と公言するのはあまり良くないのかもしれません。
一種の自己防衛ですが、他者との関係を断絶してしまいます。
繊細な人には、ズカズカと踏み込んできてくれる存在が必要です。
それが著者にとっては、相方である春日さんだと思います。(春日さんの方が繊細?、、、)
春日さんはよくハスるので本音のところはよくわかりませんが、、、
※ハスる:斜に構えるの派生語、オードリーさんがよく使用している造語
しくじり先生
しくじり先生というテレビ番組をご存知でしょうか。
タレントさんが自分の失敗談を話し、その失敗をみんなで共有するというテレビ番組です(今はAbemaでやっている?と思います)。
自分の失敗談を大勢の前で披露するのは非常に勇気のいることです。
そもそも、キャスティングの時点で「この人はしくじっているだろう」という会議が行われていること自体恥ずかしいです。
ここで、著者は自分の弱さと向き合うことの難しさを述べています。
自分の弱さと向き合うことは成長するために必要なことです。
では、しくじらないためには?
著者は、耳の痛いことを言ってくれる友人を持つことだと述べています。
何かに集中して視野が狭くなると、立ち止まって自分を俯瞰して見ることができなくなります。
そういう時に、「お前大丈夫か?」と言ってくれる存在が大切なのです。
そういう交友関係を広げていきたいと思いました。
好きなことを肯定する
皆さんの好きなことはなんですか?
僕は
ゲームをすること
本を読むこと
人間観察をすること
が好きです。
なぜこの質問をしたかというと他人を肯定するためです。
他人のやっていることを嘲笑することはありませんか?
僕はしたことがあります。
目立ったことをしている人を見るとスベってるなーと思っていました。
著者は、そうやってハスっているのは自分が活躍する場も制限してしまうと述べています。
まずは自分の好きなことを肯定すること。
これが他人を肯定することに繋がり、自分の狭い視野を広げてくれます。
子供の頃に絶対にこんな大人になりたくないというイメージを持ったことがある人もいると思います。
年齢を重ねて、それをやってみると案外楽しいとわかるのかもしれません。
自分には合わないと決めつけるのではなく、とりあえずその先入観を取り除くことから始めましょう。
運営者は人目につくことが苦手です。
しかし、YouTubeで顔出しのゲーム実況を初めてみました。
引っ込み思案な運営者にとっては大きな一歩です。
少しずつ自分の世界を広げていきたいと思います。
終わりに
この本を通して、著者の闇雲に人生を模索する姿が印象的でした。
不器用ながら必死にもがき、苦しむ著者の姿から学ぶことはたくさんあり、共感することが多かったです。
とりあえず、他者への悲観的な考えを捨て、視野を広くしてみようと思います。
ラジオ毎週聴き続けます。
陰ながら、ますますのご活躍を期待しています。
ぜひ、手に取っていただきたい一冊です。