人生には必勝法がある
「ライアーゲーム」のセリフみたいですが、本当にそんなものがあれば知りたくなりませんか?
運営者は22才の学生で自分の将来について絶賛悩み中でした。
しかし、この本は人生の脚本を描くきっかけになってくれたなと感じています。
人生とは?
生きる意味とは?
そういう悩みを持っている全ての人にとって、人生設計の助けになる一冊です。
著者紹介
迫 裕樹
株式会社スキルハックス代表取締役。
1996年生まれ、立命館大学中退。
大学時代にフリーランスエンジニアとして案件をこなしながら、ブログで情報発信を開始。
そこから事業に専念するために大学を中退し、教育事業を展開。
著書概要
第一冊発行 2020年7月31日
205ページ
発行社 株式会社KADOKAWA
コンセプト
自由度の高い生活を手に入れるためにはどうすればいいのか
対象読者
将来に不安を抱えている学生
今の自分に満足していない会社員
人生を攻略するとは?
人生の到達点には、個人差があります。
さまざまな価値観を持っており、一概には言えないのではないか?という読者の考えはごもっともです。
しかし、この本では、以下の4つを満たすことを「人生を攻略する」と定義しています。
人生を攻略するとは
①金銭的な自由
②時間的な自由
③精神的な自由(面倒なことは一切する必要がない)
④心身ともに健康
の4つを満たすことを表し、内容を展開しています。
そして、人生を攻略するポイントは
投資、回収のサイクルを効率よく、早く回す
としています。
それでは、人生を攻略するために、詳しい内容を見ていきましょう。
やりたいことを見つけるよりも、やれることを増やすべし
やりたいことはあるけれども、金銭的、時間的制約により現実的ではないため諦めて日々生活している人が多くいると思います。
そして、そのやりたいことが生きていけるくらい稼げる仕事だということも少ないはずです。
著者は、

だと述べています。
選択肢を増やすには
スキルを身につけ
収入を増やし
仕事を他者に任せる
ことで自分が自由に使える時間を確保するとしています。
ここで先程述べたコンセプトである
投資、回収のサイクルを効率よく、早く回す
について説明します。
ここでいう投資とは、株式などに代表される資産投資ではなく、自身のスキルを向上させる自己投資を意味しています。
オンラインで仕事を受注する際に、企業側が評価できるのは身につけたスキルを用いて作成した作品だけです。
まず第一段階として、需要の高い分野で、かつ自分の興味のあるスキルを身につけて収入を増やすことが大切であるとしています。

人生攻略ロードマップ
著者は、以下に示すステップを踏めば、
①金銭的な自由
②時間的な自由
③精神的な自由(面倒なことは一切する必要がない)
④心身ともに健康
の4つを実現できると考えています。
1 自分の必要収入を洗い出す
2 ゼロイチで稼ぐ経験を積む
3 ベーススキルを高める
4 獲得したベーススキルを収益化する
5 SNSでライトな発信をする
6 ブログやYouTubeでヘビーな発信をする
7 一部作業を外注化する
8 自分の仕事をゼロにして事業を展開する
9 事業を分散する
10 余剰資金を資産運用する
それぞれの詳しい内容をみていきます。
1 なんとなく、具体的な数値を出すことに意味がある。
人それぞれ、どのくらい金額を稼げればいいのかという基準は異なります。
それによって、取るべき戦略も異なります。
学生であれば、15万円ほどあれば十分に満足する生活をできるのではないでしょうか。
具体的な数値を出すことによって、どの仕事で、どのくらいの稼ぎがあればいいのかということが見えてきます。
ここで注意点として
①生活費をギリギリまで切り詰めた場合の、必要最低限の生活費
②多少の贅沢ができる目標の生活費
は分けて考える。
ということです。
これを考えることで、①を達成したときに、②に移行するにはどのような戦略変更をする必要があるのか(参入分野を追加するなど)を計画できるからです。
2 会社以外で、自分の力だけで稼いでみる。
テクノロジーの発展で、誰でも簡単に稼ぐことができる世の中になってきました。
フリーマーケットアプリでお金を得た経験があるのではないでしょうか。
このような経験をすることで、会社に依存することなく稼ぐ感覚を身につけることが大切であると述べています。
おそらく、社会人が副業に手が出せない理由は、
会社から禁止されている
会社から得られる収入に依存している
この二つだと運営者は考えます。
後者は、会社に一度入ってしまうと、会社でのタスクをこなしていれば必要最低限の収入を得られるため、このままでいいかと考えてしまうからです。
すでに社会に出ている友人から話を聞くと
収入が得られるかわからないものに時間を割けない
これが本音だと思います。
しかし、著者は綿密な戦略と継続力により会社に依存することのない収入源の確保に成功しています。
簡単に稼げる方法なんてこの世にはないと思っています。
楽して稼げる方法などと謳っている広告は気にも留めません。
労働時間から少しの時間でも捻出して、会社に依存しない収入源を得ることが大切だと教わりました。
3 需要度が高いスキル、自由度が高いスキルを選択
IT業界はエンジニア不足であり、これからも進化の一途をたどる職業は需要が高く単価も高いです。
しかし、いくら単価が高くても精神的に苦痛である、時間的余裕がない職業は今回のコンセプトである人生を攻略するという題材の目的とは違うので見極めることが必要であると著者は述べています。
新しいことを始めるには、今までで前例のない物を考え出す必要があると考える人もいると思います。
実際そうではなく、先行事例の真似事をしてみるのも大事なことです。
トップになる必要はなく、ある程度の自由な生活を手に入れるくらいであれば難しくない。
ということをこの本から学びました。

4 実績をつけよ
オンラインで仕事を取るならば、自分が運営するwebサイトや、SNSなどに作品をアップロードし、自分はこのようなことができると発信することが大切です。
オンラインにおいて取引相手は、自分がどのような人物であるかを判断することができないので情報を発信していくことが仕事を受注することにつながります。
ぜひ読んでもらいたいです。

5 6 有益な情報は発信すべき
自分が発信することは仕事を受注するだけでなく、同じような考え方や趣味を持った同士を集めることにもつながります。
ファンを獲得することは、仕事を得る機会を増やすことにもつながりますし、何か問題に行き詰まった時、そのファンが味方となってくれるかもしれません。

7 8 事業を多様化させ、リスクを軽減させる。
人生を攻略することの一つのポイントとして、時間的な自由というものがありました。
事業を多様化させることに成功し、ある程度の収入を得ることができることになったとしても、そのせいで自分の時間を浪費してしまう、いわゆる
一人ブラック化
になってしまっては意味がありません。
ある程度安定して収入を得ることができたら、人を雇って外注化することで時間的な自由を確保することがこのステップでの目標です。
ビジネスが上手な人は、他人の時間を使うのが上手です。
時間は平等に与えられており、1日は24時間しかありません。どんなお金持ちであろうと普遍的なものです。
いかにして、他人の時間を利用し、自分の時間を相対的に増やすかが、この外注化での大切なことです。
9 10 事業を分散させる
コロナ禍で一番打撃を受けた産業は飲食業でした。
これは、飲食店はお客さんに店に足位を運んでもらうことを前提としているので、それを制限されると一気に経営不振に陥りました。
加えて、飲食業は事業の多様化が難しいです。
新しい事業を始めようとすると、莫大な初期投資がかかってしまうため、参入にそこまで前向きになれません。
このように事業を多様化していないビジネスは、一つのショックで大きな損失を被るのです。
著者は、学生時代からブログ収入を得て、それを元手に教育事業、飲食業と事業を展開していきました。
こうすることで、どれかダメになっても別ルートの収入があるというふうに幾重にも防衛策を張っていきました。
これが成功の秘訣だと語っています。

人生攻略マップのポイントをまとめてみました。
自分ができることから挑戦し、人生を攻略しましょう。
やりたくないリストを作る
やりたいことが見つからない
これに悩んでいる人は多いと思います。
ならば、やりたくないことを見つけるアプローチもこの解決法になるのでは?というのが著者の考えです。
運営者のやりたくないリストはこれです。
・通勤のため、長い時間満員電車に乗りたくない。
・直接人と関わることを極力避けたい。
・上司から命令された仕事をこなすのは嫌だ。
・午前9時ごろに起きたい。
困りました。わがまますぎます。
だいぶ妥協してこれです。
ただ、実際にこう思っている社会人の方々は多いと思います。
やりたくないことを明確にしてみることで、理想の働き方が見えてきて、それを実現するためには?と逆算することができます。
ぜひ、試してみてください。
終わりに
みんなこうだから、、、と諦めたくはないです。
ありきたりな文言ですが、人生は一度きりです。好きなように生きたいです。
自分の夢なんて大それたことを言うつもりはありませんが、したくないことをしない生き方くらい許されてもいいのではないのでしょうか。
それを実現するためには苦しい時間もあると思いますが、その度にこの本を手に取り、自分の人生の指標にしていただきたいなと思います。
ぜひ、読んでいただきたい一冊です。