書評

『書評』叩かれるから今まで黙っておいた世の中の真実

 

 

社会についてどのくらい知っていますか?

 

あまりにも抽象的な問いですが、この本を読み終えた運営者は、自分の無知を痛感しています。

 

この本は、社会、仕事、教育、政治、人間関係の五つの項目に関する真実を、著者の代名詞のとおり「包み隠さず明らかにした」ものです。

 

どれも、誰もが関わったことのある、もしくはこれから関わることになることだと思うので、ぜひ手に取って欲しい一冊です。

 

 

 

・著者紹介

 

ひろゆき

本名 西村 博之

1976年、神奈川県生まれ。中央大学在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。

1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。

2005年、株式会社「ニワンゴ(現 ドワンゴ)の取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。

2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人になる。

2019年、ペンギン村をリリース。

主な著作 「1%の努力」 「働き方 完全無双」 「論破力」

 

 

著書概要

第一刷発行 2020年12月10日

229ページ

発行社 株式会社三笠書房

 

 

 

コンセプト

 

正しい知識を身につけよ

 

 

 

対象読者

 

全国民

 

 

この本はタイトルにある通り、世の中の真実を題材にした本なので、どの世代の方にも手に取っていただきたいと感じました。
tanaka

 

 

 

 

 

 

テクノロジーの進化による二極化

 

Alという言葉を日々耳にするようになってきました。

 

これが人間の職を奪い、私たちの生活を脅かすというニュースも耳にすることがあります。

 

しかし、正確には

 

誰でも行える仕事がなくなる

 

です。

 

これをマクドナルドのような誰でもできる仕事ということでマックジョブというらしいですよ
tanaka

 

著者はこの問題について

 

叩かれるから
自分の仕事が自分にしかできない仕事であると思い込んでいる人は、テクノロジーの進化により仕事を失う可能性がある。

一方で、本当に専門性の高い職業についている人の需要は絶えないため、より豊かになっていき、二極化が深刻化するだろう。

と述べています。

 

 

確かに、ここ数年で機械やAIに置き換わった職業を我々は目にしています。(無人改札や、洋服店のレジなど)

 

これらを導入することで経営者からすると情報を逐次収集できたり、人件費が削減できるなどメリットだらけです。

 

この動きは今後ますます加速し、機械導入がさまざまな場所で行われると思います。

 

こういった動きに我々は対応し、人間にしかできないこと

もっというと自分にしかできないことを探し、対応していかなければいけないと感じます。

tanaka

 

 

 

「おっさん」と会話が噛み合わない理由

 

ここでのキーワードは

 

時代が異なるから

 

これに尽きると思います。

 

この書評でも述べましたが、

 

他人と会話するときに重要なこととして前提を疑えという言葉があります。

 

自分と意見が違うからといってその意見を却下するのではなく、前提が違う考えを持った上で会話をすることが大切だという著者の言葉です。

 

十人十色違った人生を歩んできた他人と意見が完全に合致することの方が稀です。

 

一つの情報としてその意見を気に留めておくことで、それが活きる場面が来るかもしれません。

 

若者VS高齢者の対立構図を作るのではなく、前提が違っていると認識したうえで、お互いを理解しようとする姿勢、両者の妥協点を探すことが大切なのではないでしょうか。
tanaka

 

 

 

フリーランスという働き方

 

フリーランスで働く人々が増えています。

 

これは、企業に属するのではなく、自分で案件を受注して、仕事をしていく働き方で、フリーランス用の案件アプリなどもリリースされています。

 

運営者が目指している働き方でもあります。

 

著者はここで日本の働き方改革の話を持ち出しています。

 

 

厚生労働省が作成したパンフレットには

 

働き方改革は働く人々が個々の事情に応じた多様で、柔軟な働き方を自分で選択できるようにするための改革です。

 

と書かれています。これに対し著者は、

 

叩かれるから
これは、フリーランスの働き方と共通する部分があります

 

として展開しています。

 

しかし、ここで問題点として、仕事があるうちに仕事を受注しなければならないと思い込んでしまう一人ブラック化への懸念もあります。

 

フリーランスの仕事を発注する際に企業は

 

・秀でた実力を持っている

・少ない費用で雇うことができる

 

人材を積極的に雇用します。

 

叩かれるから
仕事の受注量も個人にあわせて受注すれば良いので、働き方改革のスローガンである「個々の事情に応じた、柔軟な働き方」を実現するのも可能なのではないでしょうか。

 

という意見を著者は持っています。

 

この新しい働き方で労働者に必要な能力は

 

・十分な実力を持っている

・仕事量を調節する能力

 

だと思います。

 

今から、就職する学生、転職を考えている人は、この能力を磨くことに時間を割くのはいかがでしょうか。

 

学生である運営者がブログ投稿を始めたのも、自分がどのぐらいのペースで働くのが最適であるかを見極めることも兼ねています。
tanaka

 

この経験を、仕事するのに役立てればいいなと思います。
tanaka

 

 

 

禁止することの意味、学校教育の非合理性とは?

 

学生生活や、仕事場でよくわからない規則に縛られることがあります。

 

その中で、著者は禁止することは無意味だとして、香川県のゲーム禁止条例などを話題に挙げています。

 

叩かれるから
大切なことは禁止することではなく、どう向き合うか。

 

と著者は述べています。

 

押してはいけないボタンはついつい押してしまいたくなります。

 

立ち入り禁止と書かれたテープの向こうには何があるのだろうかと気になります。

 

規制をかけることは容易いです。

 

しかし、それの有効性をきちんと考えなければならないと思います。

 

 

 

完璧主義の弊害

 

著者は、日本の学校教育の問題点として、試験で高い点数を取らなければいけない完璧主義の考え方があると述べています。

 

この説明として著者は、Facebook の創設者マークザッカーバーグの言葉を引用しています。

 

     Done is better than perfect (完璧よりも終わらすことが大切)

 

 

叩かれるから
学校教育と社会で求められることにはギャップが存在します。

社会に出ると、学校で習ったことは役に立たないという意見があるのは、学校教育が、テストや受験でいい点を取ることを目標にしているからでは?

 

と問題定義しています。

 

運営者もこの意見に賛成です。

 

先生など教育に携わらない限り、学校で習った知識が役立つ機会は少ないです。

 

義務教育期間を、単なる受験のための基礎知識をつけるための時間ではなく、お金を稼ぐために役に立つ知識を身につける時間として利用することが重要なのではないかと思います。

 

 

 

規制は早く、認可は遅い日本

 

ここでは、航空法によるドローン規制問題、生体科学実験の問題などを取り上げています。

 

ここで、中国政府と比較しながら話を展開しています。

 

叩かれるから
中国は国主導で、生体科学実験など他国が慎重に扱っている問題に取り組めるので、中国が急成長するのはわかりきったこと。

 

叩かれるから
しかし、人権問題など解決しなければいけない問題も残っているのでどちらが良いとは一概には言えないですが、日本経済が停滞しているのは規制は早く、認可は遅い日本政府の対応にある。

 

と著者は述べています。

 

確かに、何か問題が起きると、それがどの程度の規模で、それが規制されないと後々どのくらいの損害を及ぼしかねないという予測をするのはとても困難です。

 

しかし、その規制が行われることで、ビジネスの幅が制限されるというのも確かです。

 

新規ビジネスの発展と、それによる何かしらの被害は起きる可能性があり、どちらに重きを置くかという判断が厳しすぎるのではという感想を持ちました。
tanaka

 

 

 

終わりに

 

コロナウイルスの感染拡大が開始したときも、十分な裏付けもなく、根拠のないデマ情報が蔓延りました。

 

ネットが普及し、様々な情報を目にする現代で、見抜く力は大切で、そのためにも裏付けのある確かな情報を得ることは大切だと教わりました。

 

さまざまな引用文献を用いながら解説している本書はわかりやすいですし、信用できる内容ばかりだなと思います。

 

もちろん、ここに抜粋したのは、運営者が特に興味があるものばかりで、まだまだ紹介しきれていない項目をたくさん含んでいます。

 

ぜひ、「世の中の真実」について知っていただきたいと思います。

 

ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

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